Scienceの土俵で分かってきたこと

Science誌は学術誌の中でも言わずもがな最高峰です。

 

Science誌に共著で論文を投稿して、査読が返ってきました。

超一流の研究者・エディター・査読者のバチバチ、参加してみて得るものが多い。

 

とりあえず、相手側は容赦してこない。無理難題も平気で押し付けてくる。

査読者としても「Scienceに載せたいならこのくらいはやってみせろ」といった感じ。それにかかるこちらの膨大な労力とかは一切気にしてこない。

 

突きつけられた無理難題をどうするか?

これは、エディターも第一著者(うちのボス)も不文律が上手い。

 

エディター側も一見無理難題を押し付けているんだけど、微妙な言葉遊びの余地があって、そこをこっちが解釈してくるか様子をみてくる。

 

うちのボスも、最大限相手の要求を呑んだように見せかけつつ、少しはぐらかして、本当に要求されている無理難題を別の切り口で解釈して、応えてる。

 

ただ、こっちの得意分野として攻められそうなところは、一気に叩き込んで、相手の満足感を誘うことで、足りない部分の不満足感を帳消しにする。相手も結局人なので、印象ってのはバカにならない。

 

 

「模範解答」は求められていなくて、「駆け引き」の能力の方が大事。